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山崎の続き 最近山崎のヤローは買い出しの日、やけに機嫌が良い。 今日なんて帰ってきてから気色悪ィくらいだ。 これは何かあると俺は脅して吐かせてやった ![]() なんでも大江戸ストアにいいコがいるとか。 山崎の気に入る女がどんなか興味あって俺は見に行ってみた。 店内を見回して、それらしい女に声をかける。 「アンタが弥生さんですかィ」 知らねー男にいきなり名前を呼ばれて、その女は驚いて俺を見た。 「はい、そうですけど……」 俺は弥生を上から下まで見定めた。 華奢で顔は小さく、目鼻立ちの整った綺麗な女だった。山崎のくせに目が高ェのがムカつく。 しかしこんな女が江戸に居たら俺が目を付けねーはずねーのに、最近こっちに来たのか? 「あの、あなたは真選組の?」 「副長の沖田総悟でさァ」 「? 副長ってお二人なんですか? 土方さんも言ってましたが」 「あーアイツは元でさァ。いずれ俺が殺るからねィ」 俺がサディスティックに笑むと弥生はポカンとした。 「……そうなんですか。何かあたしに御用が?」 「これといっちゃないんですがねィ。アンタ彼氏いるんですかィ?」 俺の質問にうろたえる弥生。 「いませんけど」 「へーそいつァもったいねェ。じゃー俺が立候補しまさァ」 「エエッ!?」 真っ赤になった弥生に俺は笑っちまった。 すれてねー女だ。これから面白くなりそーだぜィ。 屯所に戻って俺は副長室で書類を書いてる土方さんに声をかける。 「最近山崎に大江戸ストアに買い出し行かせてるそーじゃねーですか」 「それがどうかしたか」 「あそこはマヨが少ねーでさァ。大江戸スーパーの方がアンタの好きなの多いんじゃねーですかィ?」 「別に俺はマヨならいんだよ」 まーこれは土方さんならすると思った予想通りの答えだ。 続けて俺は畳みかける。 「……その大江戸ストアに山崎のお気に入りの女がいるんでさァ」 やはり反応して土方さんの手が止まる。 「俺も見てきたんですがね、弥生っていってこれがベッピンな女で」 「へェ」 「彼氏はいねーそうですぜ。スリーサイズは…」 「テメェそこまで聞いたのかッ!?」 驚いて振り向く土方さん。 「教えてくれやせんでした。でも番号とメアド交換してメル友ですぜ」 俺が得意げに笑むと明らかに不快の色を表して土方さんの表情が強張った。 「山崎は“俺の癒し”って言ってやすが、ありゃ惚れてやすね」 立ち上がった土方さんは庭でミントンの素振りをしてる山崎に向かってく。 思った通りの反応をして行動する土方さんに可笑しくて笑っちまう。 ホント単純でわかりやすい人だ。 |
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