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某日 屯所の玄関に向かう土方さんに俺は声をかけた。 「土方さん見回りですかィ?」 「ああ」 「俺も付き合いやすぜ」 「珍しいなオイ。そういや山崎は?」 「奴も見回り出てやすぜ。なんだか張り切ってやしたね」 「アイツが見回りで張り切るなんざ怪しいな」 屯所を出て大江戸ストアを通りがかると土方さんは足を止めた。 「煙草買ってくるわ」 店に入ってく土方さん。 煙草なんていつもなら山崎にまとめて買ってこさせてるくせに。見え見えだぜ。 でもすぐ土方さんは出てきた。買ってきた様子はねェ。 「買ってこなかったんですかィ?」 「やめた。明日でいい」 俺はすぐ察した。 「明日にする理由があるんですかィ?」 「気が変わったんだ。今日はもつからいいわ」 いつも昼寝で使ってる公園まで来た時――俺はミントンしてる山崎を目撃した。 ただの素振りじゃなく、弥生とミントンしてた。 やっぱそんなこったろーと思ったぜ。 「土方さん。山崎の奴ミントンしてやすぜ」 山崎を見た土方さんは般若になって猛スピードで突進していった。 「 くォォら山崎ィィィッッ!!!」「 ヒッ、副長!?」突然現れた土方さんに山崎は真っ青になって逃げていった。 見慣れた光景だから俺はなんとも思わねーけど、そーではねーポカンとしてる弥生に俺は歩み寄った。 「今日もカワイイですねィ、弥生」 「沖田さん、こんにちは」 「総悟でいーでさァ」 「総悟…さん」 「呼び捨てでいーですぜ。特に弥生みたいなカワイイお嬢さんには呼び捨てにして欲しいですねィ」 「……総悟さんて誰にでも言うんですか?」 「誰でもとは聞き捨てなりやせんね。弥生は特別ですぜ」 「もう、からかってますね」 「証拠を見せやしょうか?」 俺がもっと傍に寄ると弥生は後退する。 「え いいです」チッ、つまらねェ。キス出来ると思ったのに。 拒まれると俺のS心が刺激されるぜ ![]() 「弥生はこの公園よく来るんですかィ?」 「たまにお休みの日にのんびりしたりします」 「俺も昼寝しに来るんですぜ。あそこの芝生で寝るとよく眠れるんでさァ」 「そうなんですか」 「弥生も一緒にどーですかィ?」 「もう、また それより、退さんは」「退って呼んでんですかィ? ずいぶんと親密になったんですねィ」 「……退さんに言われたので」 なんかムカついた ![]() 「ザキのくせに許せねェ」 「どこに行ってしまったんでしょう」 「今頃土方さんにボコられてまさァ」 えっ、と青ざめる弥生。 「あたしと遊んでたからですか?」 「ザキのヤローがサボってんのがいけねーんでィ。じゃ、弥生の分もアイマスク用意しときやすからねィ」 弥生が目を丸くして、見飽きねェと俺は思った。 |
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