銀魂 夢小説*弥生の華*

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help リーダーに追加 RSS 〜土方〜34

<<   作成日時 : 2008/05/15 12:33   >>

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 弥生の続き





 視線を感じて弥生を見ると目が合って、顔を背けた弥生の綺麗な栗色の髪が揺れた。



 白い首筋が覗いて見えたのは――幾つも散った赤い痕

 見た瞬間――胸がズキッと痛んだ



 なんだこれ。

 スゲェ胸が痛ェ。痛くて、苦しい。





 ……わかってたじゃねェか。

 コイツは万事屋の女。





 弥生にミツバを重ねて、万事屋の女と知ってて惚れて傷ついて





 ……馬鹿みてェ。何やってんだ、俺は。



 俺の中で何かがスゥーと引いていく感覚がした。



「土方さん? どうかしましたか?」

「いや、なんでもねェ」



 しっかりしろ俺



 ――そうだ、弥生にあの話しねェと。



「弥生、近藤さんから聞いたか? 女中の話」

「女中?」



 首を傾げる弥生にまだなんだと思う。



「ああ、ウチで女中やってみねェか」

「えっ?」

「近藤さんがお前の働きぶりに感心しててな。俺も前から仕事熱心だと思ってたし、是非ウチで女中をやってほしいと言ってるんだ」

「近藤さんがですか」

「ああ。お前の頑張ってる姿を見ればウチの隊士共の士気も上がるしな。こっちから頼んでるんだから給料も弾む。住み込みは万事屋が許すわけねェから通いでいい。考えてみてくれねェか」

「わかりました。早めにお返事しますね」

「よろしく頼む。それと……これ受け取ってくれ」



 俺は持っていた風呂敷の包みを弥生に差し出した。



 弥生はまたたきして受け取る。



「なんですかこれ」

「贈り物だ」

「――え、あたしに?」

「飯の礼だ」

「そんな、お礼されるほどのことでは」

「受け取ってくれ。お前に似合うと思うんだ」

「……開けてみてもいいですか?」

「ああ」



 風呂敷を開けて弥生は真紅の着物を見ると目を見開く。



「気に入ってくれたか?」



 弥生は風呂敷を縛り直すと俺に突き返してきた。



「こんな高級な品、受け取れません」

「何故だ」 

「そ、それにあたしには似合いません」

「そんなことねェッ! 俺は人を見る目はあるつもりだ。今までいろんな女を見てきたが、この着物を目にして袖を通すに相応しいと思ったのはお前なんだ」

「そんな、買い被りすぎです」

「――なら、条件がある」

「なんですか?」

「その着物を身に着けた姿を一目見せてくれ。俺の目に狂いはねェと証明してやる。それと、また飯食わせてくれねェか」

「…………はい、わかりました。ありがたく受け取らせていただきます。この着物着たらあたしと会ってくださいね」



 弥生がフワリと笑う。



 ――ああ、またこの笑顔だ。



「是非」





 お前に溺れていく




 
 なァ弥生、いいのか? 教えてくれよ。



 抑えが効かねェんだ。





 俺はお前に惚れていていいのか?





 教えてくれよ……



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